妊娠中の頭痛の原因はホルモンバランスの乱れ
辛い妊娠中の頭痛
妊娠中の女性が苦しむ症状と言えばつわりが有名ですが、実は頭痛に悩む女性も多いです。今まで頭痛で苦しんだ事が無いと言う方でも、妊娠中は頭痛に見舞われる可能性があります。
頭痛で悩む妊婦さんが多くなるのが、妊娠初期です。元々この時期はつわりや倦怠感などで苦しむ時期ですが、人によってはそこに頭痛も加わるのですから大変です。なお妊娠初期とは、一般的には妊娠5週目(2カ月)から妊娠15週6日(4カ月)を指します。
妊娠中に多い頭痛
一口に頭痛と言っても、片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛など幾つかの種類があります。中でも妊娠初期に多いのは、片頭痛です。
片頭痛はその名称からも分かる通り、頭の片側だけがズキズキと痛むタイプの頭痛です。軽度のものから、吐き気を催す・意識が混乱する・目が見えにくくなると言うような症状があらわれる深刻なものまで個人差があります。
妊娠中の片頭痛は妊娠前から片頭痛に悩まされていたと言う人に多くあらわれますが、中には頭痛持ちだったはずなのに妊娠した途端頭痛に悩まされなくなったと言う人も居れば、今まで頭痛で悩んだ事など無かったのに妊娠した途端頭痛持ちになってしまったと言う人も居ます。
どうして頭痛になるのか
妊娠中の頭痛の原因は、ホルモンバランスの変化にあります。妊娠中と妊娠前では、体内で行われているホルモン分泌がまるで違うのです。
例えば妊娠初期では、「プロゲステロン」と言う黄体ホルモンの分泌が活発になります。プロゲステロンには着床したばかりの不安定な受精卵を守るために子宮内膜を柔らかくする効果があります。
この黄体ホルモンは血液循環を良くするために血管を拡張する効果もありますが、その効果は脳に走る血管にも及び、それにあわせて脳の神経が圧迫されたり、逆に引っ張られたりする事が頭痛の原因になります。
妊娠中の頭痛の対象法
妊娠中の頭痛の対処法としては安静にしているのが一番ですが、妊娠初期だとまだ働いていると言う女性も多いでしょう。働いていなかったとしても、家事や上の子の育児をこなさなければならない場合も多いです。そのような場合でも、頭痛を放置しておくと何も出来ないと言う事も有り得ます。
安静にしているのが難しい場合は、痛んでいる場所や、額、首回りなどを、冷却シートや水で冷やして固く絞ったタオルで冷やしましょう。
妊娠中の頭痛はストレスの元。上手に対処してストレスをためないようにする事は、お腹の赤ちゃんにとっても良い事です。