母乳育児で多い乳腺炎ってどんな症状?自分でできる対処法を知ってしっかり治してあげよう
母乳育児の大敵『乳腺炎』って?
母乳育児をしていると、心配なのが『乳腺炎』です。乳腺組織が炎症し、乳房が赤く腫れてしまうことをいい、強い痛みやしこりなどを感じるようになります。もちろん、すべての女性が授乳が原因で乳腺炎になるわけではありません。
多くは母乳育児によって起こりますが、実は授乳をしていない女性でも、乳腺炎になり得ることは十分あり得ます。乳腺炎は体験した人にしか辛さが分からないため、どうしてもなかなか理解されないという欠点があります。では、どうすれば乳腺炎を改善することができるのでしょうか?
乳腺炎の原因とは
そもそも乳腺炎は、何が原因で起こるのでしょうか?『授乳期に起こりやすい』といわれていますが、すべての女性がその時期に乳腺炎になるわけではありません。
ひと口に乳腺炎といってもさまざまで、化膿性乳腺炎・乳輪下膿瘍の2種類に大きく分けられます。また授乳期以外にも、卒乳の前などにも起こりやすいといわれていますので、きちんと原因を知って早めに対処するようにしましょう。
化膿性乳腺炎は、歯が生えはじめた赤ちゃんがおっぱいを噛むことで傷ができ、そこから黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入して発症します。いわゆる化膿して起こる乳腺炎です。こちらにかかると、乳頭から膿が出ることがあります。
一方乳輪下膿瘍は、化膿性乳腺炎が進行することで起こる乳腺炎です。乳輪の下におできができ、陥没乳頭に合併する場合が多いと言われています。陥没したところから垢が溜まり、細菌が侵入し感染します。
慢性化すると乳頭に『瘻孔(ろうこう)』という膿ができる穴が空いてしまいますので、早めの対処が必要です。
どのようにして対処すれば良い?
方法はいくつかありますが、もっとも効果的な対処法は『マッサージ』です。バストを揉み、血行の流れをスムーズにすることで乳腺炎の症状を抑えることができるといわれています。素手でマッサージをする場合、オリーブオイルやマッサージオイルなどを使って行いましょう。
蒸しタオルを当て、上からマッサージをするのもOKです。乳腺炎や肩こりや疲れなどから起こることが多いため、しっかりマッサージすることで発症を防ぐことができます。マッサージ以外では、『母乳バッグの使用』もオススメです。
搾乳をし、母乳を冷凍保存しておくことで、次回飲ませることができます。ただ保存が効かないので、飲まなかった場合は捨てなければいけません。
まとめ
乳腺炎は、きちんとケアしてあげれば治すことができますし、発症を防ぐことができます。母乳育児であればなおさら乳腺炎になりやすいですが、きちんと予防していれば乳腺炎になることはありません。