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GBS感染症にも注意が必要! そのたった1つの予防法とは

GBS感染症は膣内などにいる細菌が原因で赤ちゃんに影響も!

妊娠期間中には、血液検査などによって様々に検査をするのですが、その中にはGBS感染症に関する検査も含まれています。GBS感染症とは、膣内や肛門の付近にいつもいるB群レンサ球菌によって感染してしまいます。

 

大体10%から15%ほどの妊婦の方が保菌しているとされますが、母体には特に影響があるわけではありません。しかし、出産時に膣内や産道に菌がいると赤ちゃんにまで影響してしまうのです。

 

赤ちゃんへの影響などはどうなっているの?

赤ちゃんがGBS感染症に感染した場合には、敗血症が特に重くなってしまうと考えられます。血液に菌が入ってしまうことで感染します。無呼吸や嘔吐、下痢などといった症状が現れるでしょう。

 

髄膜炎も発症率が高いです。これは、脳や脊髄の周りにある髄液中に細菌が入ってしまうことで感染してしまうものです。髄膜炎は、細菌に感染することで脳障害が起こってしまう危険性があります。症状としては呼吸不全や体温異常が起き、癲癇や難聴、知能や精神発達が遅れるなどといった後遺症も起こってしまいます。

 

さらに、肺炎にも注意が必要です。赤ちゃんが産道を通る時に、鼻や口から細菌が入ることで肺炎となってしまうこともあります。

 

もし新生児が肺炎になったなら、重症になってしまう恐れもあるので、気を付けなければいけません。チアノーゼが見られる、呼吸が早いなどといった症状がみられるでしょう。

 

GBS感染症は出産時の点滴が有効!

GBS感染症の唯一の予防方法は出産時に点滴をすることです。

 

もし検査によってGBS感染症が陽性だと判断された場合には、陣痛が始まり分娩が終わるまでの間数時間おきに抗生物質の点滴を打つことで、赤ちゃんが感染してしまうことを高い確率で防止することができます。

 

この点滴は、妊娠中にしても効果は得られません。点滴を打ってから大体2時間後に効果が出てくるからです。よって、分娩が始まる2時間前には点滴を始める必要があります。

 

重い症状にも繋がる!GBS感染症について知っておこう

出産前にはGBS感染症の検査が行われますが、お母さんの産道や膣内に菌がいることで感染してしまう可能性があります。GBS感染症に感染してしまうと、赤ちゃんが敗血症や髄膜炎などに罹ってしまうことも考えられますが、分娩時に点滴を打つことでその事態を避けることができます。

 

重い症状に繋がる恐れがあるGBS感染症について知っておく必要があるということです。