感染症のひとつである『おたふく』、子供が発症した場合の原因と正しい治療法を学ぼう
辛そうな子供のおたふく風邪
おたふく風邪はウイルス感染症のひとつで、子供の頃になるケースがほとんどです。子供の頃に経験したママも多いのではないでしょうか。おたふく風邪は別名『流行性耳下腺炎』とも呼ばれており、子供以外にも赤ちゃんや思春期、成人でも感染します。
基本的に子供の頃に感染していると大人になって発症することはないでしょう。我が子がおたふく風邪になってしまうと、その姿を見て辛くなるママは少なくありません。おたふく風邪は痛みが強く発熱があります。
耳下腺が腫脹するため、見ているだけでも辛さが伝わってくるでしょう。自分も経験したとはいえ、いざ自分の子供がおたふく風邪になってしまうと、焦ってしまうママは少なくないでしょう。どのようにして治療を行うのでしょうか?
おたふく風邪の原因
そもそもおたふく風邪は、『ムンプスウイルス』という麻疹ウイルスの一種が原因だといわれています。ムンプスウイルスは耳下腺や顎下腺に感染し、発症してから約1週間前から唾液の中に排出されます。腫れがなくなるまでは体内に残りますから、おたふく風邪になると症状が治まるまで時間がかかるといわれています。
子供の場合、全体の約3割程は発症前の症状が現れないことが多く、気づかないうちにおたふく風邪になっていたというケースがほとんどです。潜伏期間は2~3週間程。
ウイルスの感染力がもっとも強いのは、発症より1~2日前と発症してから5日程。初期症状は筋肉痛や不快感、頭痛などが挙げられます。
『ただの風邪』と思われることが多いため、ほとんどのママは『普通の風邪』と判断しがちです。しかし耳下腺の腫れや炎症が起こると、おたふく風邪と気づきやすいでしょう。
熱は、38度以上の高熱になります。しかし1~3日程で下がるといわれています。
どのように治療する?
病院で処方箋をもらい、自宅で治療が可能です。医師の指示に従い、正しい方法で看病しましょう。急性期は、安静・食事形態を工夫してください。
母乳の場合、事前に搾乳し哺乳瓶に移してから与えると飲みやすくなります。ミルクの場合は、今まで通り飲ませても問題ありません。離乳食や通常食の子は、噛むときに痛みがありますから、噛みやすい形状のものを与えましょう。
回復期は、少しずつ噛むことができるようになります。食べている様子を見ながら、食事をさせるようにしましょう。また二次感染予防として清拭やシャワー、入浴を行っても可能です。
まとめ
おたふく風邪は治るものですから心配は要りません。発症中はとても辛そうですが、正しい看病をしていれば数週間後にはすっかり良くなっているでしょう。